高速道路のサービスエリアで、おしゃれなレストランを経営するなど、大手ホテルチェーンが、ホテルならではのノウハウを生かし、思いがけない場所で、次に新事業に参入している背景を取材しました。


彩り豊かな料理が、手際よく作られていくちゅう房。レストラン「ブライトンテラス」があるのは、長野県の諏訪湖を一望できる高速道路の諏訪湖サービスエリアだが、運営しているのは、なんとホテルだという。

ホテル流おもてなしのノウハウを新事業に生かし、収入源を模索するホテルが今増えている。支配人を務めるのは、ブライトンホテルより出向している塩塚智彦さん(40)で、ホテルで20年磨いたおもてなしを、サービスエリアに持ち込んだ。塩塚さんは「ホテルのノウハウを生かせるとしたら、サービスエリア特有の『旅の途中』というところもあります」と語った。

ホテルもサービスエリアも、旅の途中での一期一会という点では同じだという塩塚さんは、常に周りを見渡し、本格的なホテル料理を味わう雰囲気づくりに気を配る。利用客は「なんかサービスエリアって、結構、ラーメンばって食べて帰るとか、そういう感じだと思うんですけど、かなりゆっくり落ち着いて食べられる」、「雰囲気も非常にいいですし、子どものものでも結構、本格的な。卵とかもふわふわなのでね、とてもおいしいです」などと話した。客は、諏訪湖を眺めながら、ホテル流を満喫しているようだった。

 

しかし、ピーク時には、1時間に100人以上が来店し、ホテルとは違い、時間に追われた団体客が、予約もなしに訪れるため、料理提供から片づけに至るまで、全てのスピードを上げることが要求される。塩塚さんは「(ホテルでは)10かけるところを、ここだったら、2から3ぐらいのスピードでやらなければいけない」と話した。短時間で質の高いサービスを提供するノウハウは、ホテル業に還元することができるかもしれない。

塩塚さんは「ホテル(事業)に持ち帰って、勉強できることもあると思っていますので、今後ともいろいろと新規参入していきたいと考えております」と話した。少子高齢化で収益が厳しい環境のホテル事業。ばく大なコストをかけ、ホテルを建てる従来のやり方が通用しにくい中、こうした新事業への進出は、これまで培ったノウハウを生かしながら、小回りよく稼げるビジネスチャンスとなる。

ホテルの新たな挑戦は、海の向こうにも広がっている。中国・吉林省でスキー場の再生に動き出したのは、日本で苗場スキー場などを運営するホテルチェーン「プリンスホテル」だった。星野司さん(49)は「もしかしたら、このスキー場は、中国のスキー人口の底辺拡大に役立つスキー場じゃないかと」と話した。コース設計を担当することになった星野さんは、半年以上かけて、プリンス流のスキー場の計画案を練ってきた。

20年前のスキー場は、スキーの代表選手育成用に造られたため、コースの難易度が高く、しかもリフト乗り場まで、馬車を使わなければならないほど、アクセスが悪かった。星野さんは「全体的に初級者コースが少ないのではないかと」と話した。4割を初心者コースにするなど、増加を続ける中国スキー人口を考慮した提案には、現地担当者も納得だった。中国側担当者は「初級・中級・上級者コースのバランスを考えた、いいプランだと思います」と話した。早ければ、2013年冬にも一部オープン予定となっている。

 

プリンスホテルの関根正裕取締役は「これから、ホテル事業だけということでは、なかなか業績の拡大に限界があるかなと。今まで手がけてこなかったことにも、積極的にチャレンジしていくということが必要だというふうに考えています」と話した。磨かれたホテル流のおもてなしは、今、他業種や他国へとビジネスチャンスを広げる武器になろうとしている。


中文翻譯如下

 

在高速公路的服務區內開設高級餐廳這個點子,是大型連鎖飯店活用飯店獨有的知識,在意想不到的地方陸續進軍的新事業之一,以下為其背景來源之採訪。

 

地點於廚師們正發揮手藝熟練地做出豪華、豐富美味料理的廚房內。BrightonTerrace餐廳位於放眼望去可看到長野縣取訪湖的高速公路「取訪湖服務區」內,而經營這家餐廳的居然是一間飯店。

 

在新事業上活用飯店式服務的知識,像這樣探索新收益來源的飯店目前逐漸增加中。擔任該餐廳經理的是由Brighton Hotel差派過來的鹽塚智彥(40),他把在飯店裡經歷20年磨練出來的招待知識帶到了這個服務區。鹽塚說「若能善加利用飯店的經營知識,服務區也能夠有它獨特的『旅遊途中』的享受」。

 

鹽塚認為,不管是飯店還是服務區,在旅遊途中都同樣可能是一生一次的相遇,因此他時常觀察周遭,注意是否能營造出讓客人好好品嚐正統飯店料理的氣氛。來到店裡的客人們表示「感覺以前印象中的服務區經常只是吃個拉麵很快就回去了,但在這裡可以好好放鬆享用美食」、「氣氛感覺很棒,兒童餐做的很有水準。就連雞蛋也很鬆軟滑嫩非常好吃」。來客一邊眺望著取訪湖的景色,一邊充分享受飯店式的服務。

但是在尖峰時段,一小時內會有100位以上的客人來到。跟飯店不同的是,因趕時間的團體客在沒有事先預約的情況下來到餐廳,服務人員被要求從提供料理到餐後收拾,都要加快整體處理速度。鹽塚說「在飯店裡分成一到十級的標準內,若是在這裡的話則必須以二到三級左右的速度來處理工作」。在短時間內提供高素質服務的知識,說不定還可還原應用在飯店業上。

 

鹽塚說「將這方面的知識帶回飯店事業上也能夠有所學習,日後也會考慮進軍其他不同的新領域事業」。飯店事業處在受到少子高齡化影響,營收獲利越來越嚴苛的環境當中。花費龐大的成本,來興建經營一間飯店這種過往的作法在目前並不易通用之時,像這樣進軍新事業並邊應用目前為止所培養的知識,是個稍有獲利的商機。

 

飯店的新挑戰在海的對岸也正推廣中。在中國吉林省推動滑雪場重生計畫的單位,正是在日本經營苗場滑雪場的連鎖飯店「Prince Hotel」。星野司(49)說「這座滑雪場說不定能成為幫助擴大中國的基層滑雪人數的滑雪場。」負責設計滑雪路線的星野花了半年以上的時間,擬出了Prince式的滑雪場計畫案

 

20年前的滑雪場,因為是專門為了培育滑雪代表選手而設計,路線的難度較高,而且到升降機搭乘處必須使用馬車,往來交通實在很不便。星野說「整體而言初級者路線確實有點少」。他將其中四成滑雪路線規劃為初學者適用的路線,考量要持續提升中國的滑雪人數而做出的這份提案,當地的負責人也欣然接受。中方的負責人說「這份計畫相當不錯,裡面有想到初級、中級、高級使用者滑雪路線數量的平衡」。最快在2013年冬天,其中一部份預定會對外開放營業。

 

Prince Hotel的董事關根正裕表示「今後光靠飯店事業恐怕很難擴大業績。到目前為止沒有所沒碰過的事物,我認為有必要積極地去挑戰看看。」經過歷練的飯店式服務,現在成了對其他業界和其他國家發展擴大商機的武器。

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