神是愛

アメリカ・ニューヨーク市は、肥満防止対策の一環として、ソーダなど砂糖入り飲料の超ビッグサイズでの販売を条例で禁止することを正式に提案する。
泥沼の戦いが続く、「肥満大国」アメリカの最前線で、女子高生に密着しました。

低年齢化する肥満との戦いの最前線が、アメリカでも唯一といわれる全寮制のダイエット学校「ウェルスプリング・アカデミー」。
1カ月およそ50万円という授業料にもかかわらず、生徒は増え続けているという。

シアトルから来たトーリー・ビラーさん(17)は「電話は、ほんのちょっとしかできないと聞いていたけど、フェイスブックも使っちゃいけないって知った時は、死にそうだったわ」と、入学当時の驚きを話した。

トーリーさんに、1月の入学前に家族と撮った写真を見せてもらうと、1人だけ丸かった。
それもそのはず、トーリーさんの当時の体重は123kgだった。
しかし、入学後のおよそ5カ月で、36kgの減量に成功したという。

トーリーさんは、自分たちの生活について、「朝起きて3マイル(およそ4.8km)の散歩に行きます。そのあと、わたしたち高校生は、午前9時から午後3時まで学校です」と話した。

午前7時からの散歩のあと、学校で行われる授業は、数学など普通の学校と変わらない授業だった。
ダイエットだけをさせる施設ではなく、あくまでも「学校」というスタンスが大きな特徴の1つ。

気になるダイエット関連の授業では、生徒を2チームに分けて料理の授業が行われた。
味よりも、カロリーや脂質を計算しながら料理を作らせるのが狙い。
バターや油の使用を減らすという工夫もこらしている。
トーリーさんは「カロリーも脂質もないから、味つけにはバターや油ではなく、調味料を使います」と話した。

料理の授業後、生徒たちは食堂に向かい、昼食を取った。
食べてばかりでダイエットできるのかと思いきや、食堂の白板には、カロリーと脂肪の量が表示されていた。
どれだけ食べるかは生徒たちの自由だが、全ての料理に表示されている数値を基に、カロリーなどの摂取量を計算し、それを記録することが義務づけられている。強制的に食事を制限してやせさせるのではなく、自分をコントロールすることを身に着けさせるのが目的。

午後には、エアロビクスの授業が行われる。
時間は45分で、意外にきつい様子だった。
トーリーさんは「この先生の授業はいつもきついわ。最近、ようやく慣れてきたところ」と話した。昼食同様、夕食も各自の判断で量を調整する。

その後は自由時間になるが、就寝時間は高校生には早すぎる午後10時だった。
さらに、部屋に持ち込めない物があったり、テレビや電話、インターネットの使用は制限される。
食事の量が各自の判断であるのに対し、生活にはさまざまな規制がある。
それこそ、この学校のダイエットの「キモ」となっている。

ウェルスプリング・アカデミーカリフォルニア校のドン・バーナード校長は「不健康なライフスタイルと不健康な食べ物に対する執念が、肥満につながる、最悪のコンビネーションだ。さまざまな規制は、目標を達成し続け、ルールを守っていけば、緩められる」と語った。

トーリーさんは「小さいころから歌手になりたいと思っていました。でも、この体だと無理だと思っていて...。それが究極のゴールです」と話した。
体重を落とすとともに、前向きな気持ちを取り戻したトーリーさんは、6月いっぱいで課程を修了する。
今後は、音楽学校入学を目指すという。

先日、WHO(世界保健機関)が発表した統計では、現在、20歳以上の肥満の人はおよそ5億人だという。
肥満との泥沼の戦いは、アメリカだけの問題ではない。

中文翻譯如下

入住住校式減肥學校的美國高中女生

美國紐約市的防止肥胖對策其中一部份，就是正式提案將含有砂糖的超大杯飲料列在禁止販售商品的規章裡。對抗肥胖大作戰仍陷入膠著中，我們在「肥胖大國」美國的最前線，密切追蹤高中女生的動態。

     這裡是和肥胖逐漸年輕化對抗的最前線，據說是美國獨一無二住校式的減肥學校「Wellspring Academy」。儘管一個月需要將近50萬日幣的學費，但學生數量還在持續增加中。

     來自西雅圖的Tory Vilar(17歲)「雖然聽說電話只能稍微使用，但當得知連FaceBook也不能使用的時候，幾乎快難過死了」，他述說著入學當時所感受到的驚訝。

     我們要求Tory給我們看看她在1月入學前和家人拍的照片，只有一個人是圓滾滾的。那是理所當然的，因為Tory當時的體重高達123公斤。但是在入學大約過了5個月之後，Tory成功減重了36公斤

     Tory關於自己的生活說「早上起床後就去散步3英里(約4.8公里)，之後我們高中生從早上9點到下午3點則是待在學校」。

     從早上七點開始的散步之後，在學校所上的課如數學等等跟一般的學校沒什麼兩樣。它並不單是促使學生減肥的設施，最終在立場上還是間學校，這點是它最大的特徵之一。

     我們所在意的和減肥相關的授課，則是將學生分成兩組進行料理教學。比起味道，目的是放在讓學生們邊計算卡路里和脂肪邊做菜。至於減少使用奶油和油脂的部分也相當花功夫專注在其中。Tory說「若要零卡路里和脂肪的話，調味就不能用奶油和油脂而是用調味料」。

     料理課上完後，學生們向著餐廳前去取用午餐。本來還想說光靠飲食就有辦法減肥的嗎，而在餐廳的白板上則有標示著卡路里和脂肪量。雖然要吃多少是學生們的自由，以所有的菜色所標示的數值為基準，計算卡路里的攝取量並且記錄下來是要他們學會對自己負責。

下午則是上有氧舞蹈課程，時間是45分鐘，但出乎意外的嚴格。Tory說「這個老師上的課總是很嚴格，但還好最近終於習慣了」。和午餐一樣，晚餐也是依照各自的判斷來調整食用量。

     之後則是自由時間，但就寢時間是10點這對高中生來說有點過早。再來有的物品不能帶進房間，使用電視、電話、網路也受到限制。相對於在用餐份量上要有各自的判斷，生活上也是有許多限制。這正是這個學校的減肥「準則」。

     Wellspring Academy加州分校校長Don Barnad表示「對於不健康的生活型態和不健康的食品所抱持的意念，則會導致肥胖，這是最壞的組合。各式各樣的限制是為了幫助學生持續達成目標，只要有遵守規則的話則之後可以放寬」。

     Tory說「從小時候就夢想能成為歌手，但這樣的體型就不可能辦到，那是我最終的目標」。隨著體重減輕，拿回積極正面的自信心的Tory，於6月底修完課程。往後她的目標是進入音樂學校就讀。

     前幾天根據WHO(世界衛生組織)發表的統計，現在20歲以上肥胖的人口約有5億人。和肥胖之間陷入泥沼的作戰，並不只是美國的問題。